商標権侵害の警告書が届いた・・・どうすればいい?

商標権侵害の警告書が届いた・・・どうすればいい?

商標権侵害の警告書が届くと、慌ててしまうものでしょう。まずは、一旦落ち着いて、今やるべきことを確認してください。1つずつ手続きすることで、大きなトラブルを未然に防げる可能性があります。ここでは、商標権侵害の警告書が届いたときの確認事項や手続きについて詳しくご紹介します。

商標権侵害の警告書が届いたときの確認事項

商標権侵害の警告書が届いたときは、次の流れで確認しましょう。

回答期限を確認する

警告書には、回答期限が定められています。回答期限を過ぎても罰則はありませんが、相手方の心証が悪くなる可能性があります。回答期限を守れるように、今後のスケジュールを立てましょう。万一、回答期限に間に合わない可能性がある場合は、期限の調整を求めることが大切です。

また、警告書の内容に問題がある場合でも、回答期限内にその胸を伝えましょう。

警告対象となる自社の商標を確認する

商標権を侵害していると指摘された商標を確認しましょう。実際には、自社で製造・販売しているものではない可能性があります。製造・販売しているのが自社ではない場合は、その旨を回答しましょう。

ただし、過去に製造・販売していた場合は、さかのぼって損害賠償請求される可能性があるため、次の対応が必要です。

商標権の指定商品と比較する

相手方の商標(指定商品)と自社の商標を比較しましょう。本当に似ているのか、相手方の主張に無理はないか確認が必要です。ただ、似ているかどうかの判断は難しく、お互いの主張に食い違いが生まれる可能性があります。

そうなれば、トラブル解決に時間がかかり、事業に支障をきたす恐れもあるでしょう。そのため、商標権侵害の警告書が届いた場合は、著作権や商標権の専門家「弁理士」に相談することが大切です。

商標権侵害の無効理由を確認する

商標権侵害の警告対象となっている自社の商標において、商標権侵害の無効理由がないか確認しましょう。たとえば、「商標の使用許諾を得ている」、「出願日よりも前に商標を使用し始めた」などが挙げられます。このような特別な事情に関しても、弁理士に伝えるといいでしょう。

商標権侵害にあたらない場合、その旨を相手方に代理で伝えてもらえます。うまく伝わらないと、さらなるトラブルに発展する可能性もあるため、弁理士のサポートを受けることをおすすめします。

商標権侵害の警告書が届いたときに避けるべきこと

商標権侵害の警告書が届いたら、次のことは避けましょう。

無視する

無視すれば、さらなるトラブルに発展する可能性があります。相手方の心証も悪くなり、損害賠償請求の額が高くなることも予想されます。

損害賠償請求を受け入れる

損害賠償請求の内容が不当な場合もあるため、商標権侵害の警告書の内容は十分に確認しなければなりません。

自己判断で警告を突っぱねる

先に商標を登録していた場合は、自社の商標が優先されると思い込んでしまう場合もあるでしょう。しかし、先に商標を登録していたことを証明するだけではなく、その商標が有名になっていたことが条件となります。複数の条件を満たす必要があるため、自社だけでトラブルを解決することは容易ではありません。

まとめ

商標権侵害の警告書が届いた場合は、最初に回答期限を確認してから、他の項目をチェックしていきましょう。実際に、商標権を侵害しているかどうかに関係なく、回答期限を極力守ることが大切です。また、自己判断で商標権侵害の警告書の対応を進めると、適切に回答できない可能性があります。商標権の専門家「弁理士」に相談して、適切に対処しましょう。

知財の無料相談会開催中



知的財産に関することで不安な点は、専門家に相談して解決しましょう。日本弁理士会では、知的財産に関する相談会を開催しています。お悩みに対し、今まで積み上げてきた様々な知見から的確なアドバイスを行うことが可能です。

記事一覧カテゴリの最新記事

page top