弁理士って何をする人?他の士業とどう違うの?

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はじめに:あなたのビジネスを守る「士業」の専門家たち

 イントロ(この記事では弁理士が主な士業(弁護士、司法書士、行政書士、税理士)とどう違うのか事例を使って紹介します)

シチュエーション1【会社設立時に登場する士業】

  • 会社を立ち上げる際、法的な手続きや資金管理など、多くの専門的なサポートが必要。
  • 司法書士:会社の登記手続き
  • 行政書士:事業に必要な許認可の申請手続き。
  • 税理士:設立後の税務会計。お金の管理のサポート。
  • 弁護士:設立後の契約書の作成や、起こりうる紛争の予防・解決を全般的に扱う。
  • 弁理士:会社の商号(会社名)やロゴといったブランドを保護する「商標」の登録。(会社を登記しても商標権は発生しない)

シチュエーション2【新商品・サービス開発時に登場する士業】

  • 新しい技術やサービスを生み出すとき、そのアイデアやブランドを守ることが重要。
  • 弁理士:新しい発明を「特許」として、新商品のデザインを「意匠」として、その商品やサービス名を「商標」として特許庁に登録する専門家。
  • 弁護士:他社から特許や商標の侵害を訴えられた場合、または自社の権利が侵害された場合の訴訟代理人として対応。弁理士は「特許庁での手続き」、弁護士は「裁判所での紛争解決」。

#Tips:知的財産に関する紛争では、弁護士と弁理士が協力して対応することが多い。弁理士が特許の技術的な内容を専門的に分析し、弁護士が法的な訴訟戦略を立てる。

  • 税理士:研究開発にかかった費用や、将来的な売上にかかる税務についてアドバイス。

シチュエーション3【オンラインショップを開設する個人事業主の場合】

  • 近年増えている、個人でビジネスを始めるケース。
  • 弁理士:ショップ名や商品名、ロゴを他の誰かが先に使っていないか調査し、ブランドを守るための「商標」の登録をサポート。
  • 行政書士:特定の食品や商品を扱う場合、必要な営業許可などの申請手続き。
  • 税理士:ショップの売上や経費に関する税務相談や、確定申告のサポート。
  • 弁護士:他社から商標侵害で訴えられた場合など、法的な紛争に発展したときの対応。

士業の専門分野比較表

弁護士司法書士行政書士税理士弁理士
主な専門分野法律問題全般、紛争解決、訴訟代理会社や不動産の登記手続き官公署への書類作成・手続き代行、許認可申請税務全般、会計、確定申告発明(特許)・ブランド(商標)・デザイン(意匠)など知的財産権の取得
弁理士との違い知的財産に限らず「裁判所での紛争解決」を専門とする「会社そのもの」の登記を専門とする「事業の許認可」を専門とする「お金」に関する専門家

まとめ:あなたのビジネスとアイデアを守る専門家

  • 弁理士:「発明」「デザイン」「ブランド」といった知的財産(「知財」)を守る専門家。
  • 弁護士は「法律問題全般」、司法書士は「登記」、行政書士は「許認可」、税理士は「税務」。
  • 会社設立、新商品開発、そして個人でのビジネス、どのステージにおいても、それぞれの士業の専門分野を理解し、適切なタイミングで相談することが、ビジネスを成功へと導く鍵。
  • あなたが生み出した知的財産を守るために、弁理士は不可欠な存在。知的財産に関する悩みや疑問があれば、ぜひ弁理士にご相談ください。

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